法被・半纏制作に使用される生地素材は、大きく分けて2つ。天然繊維の綿生地と化学繊維のポリエステルです。綿にも、ポリエステルにも強みや特徴があるため、一概にどちらが優れているとは言えません。そこでこちらではオススメの綿、化繊いずれも3つの生地取り上げ、その特徴や強みなどをご紹介していきます。
綿は優れた耐久性があり、天然繊維らしい肌触りの良さが特徴です。昔から法被・半纏制作に使用されてきた素材なので、本格的なオリジナル作成が楽しめます。こちらでは弊社が特にオススメする生地3選をご紹介します。法被や半纏の用途や使用期間に合わせて、天竺木綿、シャークスキン、10番天竺からお選び下さい。
-
- 天竺木綿
- 生地の厚み:(薄い)
-
綿素材の中でも薄く、素軽い着心地が味わえるのが天竺木綿です。もちろん、綿素材らしい耐久性をしっかりと残しているため、使用期間が短くてもこだわりを魅せるオリジナル半被・袢纏向きの綿生地になります。軽量なのに天然素材らしい着心地が味わえるのも天竺木綿の特徴です。
-
- シャークスキン
- 生地の厚み:(普通)
-
鮫肌を意識する独特の光沢と生地目が特徴のシャークスキン。綿素材として平均的な厚さを持ち、様々な媒体で活用される天然素材となっております。オリジナル法被・半纏に使用される際は、天竺よりも優れた耐久性と高級感はもちろん、さっぱりした肌触りも選ばれる理由となります。
-
- 10番天竺
- 生地の厚み:(厚い)
-
10番という太く丈夫な繊維を縦糸に使った10番天竺は、オリジナル法被や半纏作成に使用される綿生地の中で、特に厚みと耐久力に優れています。触れることで厚さや質感を実感できる10番天竺は、お祭りや仕事着などの長期間、使用することが明白な状況で、最適な生地と言えるでしょう。
化繊生地は軽量感があり、フルカラープリントに代表される華やかな表現にも強い点が特徴として挙げられます。こちらではオリジナル法被・半纏制作に向いたテトロントロピカル、テトロンスエード、テトロントロマットと言った使い易い化繊生地3選をご紹介いたします。用途や期間からお好みの素材をお選び下さい。
-
- テトロントロピカル
- 生地の厚み:(薄い)
-
テトロントロピカルの特徴は軽いことです。また、安価な素材でもある為、法被や半纏を気軽に羽織る感覚が持てるのがテトロントロピカルです。フルカラープリントなど色鮮やかな表現も手軽に行える強みもありますので、短期イベント用のオリジナル法被・半纏に最適な生地となっています。
-
- テトロンスエード
- 生地の厚み:(普通)
-
テトロンスエードはテトロントロピカルと比べ、若干の厚さがある生地となります。その為、軽量感はわずかに落ちますが、耐久性が上がっています。コストバランスが良くイベントや各種行事にもお使い頂ける生地と言えます。もちろん、化繊特有の色使いが可能で自由な表現が行えます。
-
- テトロントロマット
- 生地の厚み:(厚い)
-
テトロントロマットは化繊素材の中でも生地が厚く、丈夫な生地と言えます。法被や半纏といった日本の伝統衣装を製作する上では、絵になる化繊生地と言えます。また、長期間の使用可能な生地なので、お祭り用の法被・半纏にもお使い頂けます。伝統と革新を合わせて楽しめる素材と言えます。